先日、【 短編集つくろう!eラーニング 】にチャレンジしている整体師の先生と、
ワークショップでお会いしたとき
「いままで結構ブログを書いてきたけれど、そこからの集客ってあんまりなかったんです」
と相談されました。
そこで、今までの書いたブログを読ませていただいたのですが、
「なるほど~」
と、集客が難しかった原因がわかりました。
今回の記事では
治療院の先生が頑張ってブログやメルマガ書いているのに、集客ができない理由
について一緒に考えてみましょう。
目次
治療院にありがちなパターン
反応が薄いブログやメルマガ
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。
冒頭にお伝えした整体師のS先生は、お話しをして分かるのですが
とってもクライアントさん思いの先生でした。
とにかく、自分が学んできたことをブログやメルマガに書くことで
痛みや不具合で困っているひとを助けたい。
そんな気持ちで、もう何年も情報発信を続けているのだそうです。
そして今回、そのブログの記事を集めて
短編集として電子書籍にまとめてAmazonから出版しようと思い立ったのですが…
「いままでブログやメルマガを書いてきて、あんまり反応がなかったのに、電子書籍を出版しても読んでもらえないんじゃないか」
と悩んでいることを相談してくれました。
親切な整体師の先生
そこで、短編集にしようと思っているブログ記事をいくつか読ませていただいたのですが、
そこには整体師のS先生のやさしさが詰まっていました。
たとえば腰痛についてのブログ記事には、
- 腰痛の原因
- 腰痛の兆候
- 軽い痛みへの対処法
- ぎっくり腰などの改善方法
- 腰痛回復期のリハビリ
- 腰痛の再発防止策
など、とにかく詳しく書かれていました。
「できるだけ、書き洩らしたくない」
とおっしゃった言葉が印象的でした。
でも…
これでは
集客につなげるのは難しいかもしれないな
と感じたのです。
治療院がブログやメルマガで集客できない理由
どんな状況の見込み客が読んでいるのか
集客につながらないブログは、
書いてある内容は良くても
見込み客の欲しい情報ではない可能性があります。
見込み客がどんな情報を欲しいのかは、
状況によって違います。
ちょっと、こちらの表をごらんください。
この表は顧客の状況を
- 「施術を受けたい」という欲求の強さ
- 「施術が必要である」という認識度
によって、4つに分けたもの。
たとえば、もう腰が痛くてたまらず
どこか治療院を探している『今すぐ客』。
この人がブログから知りたいのは、
先生の人となりです。
基本的な情報はホームページで分かりますが、
先生の人間性が気になるという『今すぐ客』は
ブログを読みます。
そんな『今すぐ客』には、腰痛の兆候や予防法などの情報は
必要ありません。
また、
腰痛治療の必要性も感じていないし
治療を受けたいとも思っていない『まだまだ客』に
腰痛についての詳しい情報などは、興味を持ってもらえないでしょう。
つまり、かなりの腰痛マニアか同業者以外、
先ほどの整体師のS先生のブログは
響かないということ。
途中まで読んで、そのまま別のサイトに去ってしまうでしょう。
見込み客が今しりたいことは何?
S先生のブログの反応が薄くて、なかなか集客につながらなかったのは
見込み客が今知りたいこと
に焦点が合っていなかったから。
「今すぐ客」が今、知りたいことと、
「まだまだ客」が今、知りたいことは違います。
腰痛治療について、そんなに興味も必要性も感じていないひとに
具体的な改善方法やリハビリ、再発予防の方法を伝えても響きません。
ブログを読んでいる人が
今、何を知りたいのか。
これに応えるブログが書けると、反応が変わってきます。
- 精読率アップ
- メルマガ登録
- 関連記事の閲覧
- ブログの「お気に入り」への追加
- 問い合わせ
- 予約
など、見込み客からの動きが出てきます。
集客できるブログ・メルマガ・電子書籍の書きかた
① 見込み客の状態を想像する
わたしはよく、電子書籍の個人添削をさせていただくときに、
縦に掘らず、横に掘りましょう
と話すことがあります。
先ほどのS先生の例でいうと、
腰痛の原因から兆候、軽い痛みからぎっくり腰など動けない痛みの改善方法、リハビリ、再発防止
は、腰痛というテーマを「治療」という軸で縦に掘っています。
これをたとえば、腰痛の兆候という点をピックアップして、横に広げてみましょうか。
腰痛の兆候が気になる人って、どんな人だろう…
というところから想像して、これまでのクライアントさんのこと思い出したりすると
横に広がってきます。
- 対処したほうがいい腰痛の兆候と放っておいても大丈夫な兆候の違い
- どこをチェックすればいいのか
- 加齢による「しょうがない」変化
- 早期の腰痛対策の必要性
- 「ちょっと気になる」から「痛みを感じる」までの段階
- 違和感を感じたらやっておきたい体操・ストレッチ・ツボ押し
- 兆候があったとき生活習慣で気をつけたいこと
など、過去の施術経験を参考にしたり、
「自分が腰痛の兆候を感じたら、何が気になって、知りたいだろう」
と想像力を働かせたりすると、いろいろと出てきます。
② 余計な情報はカット
ついつい、あれもこれも伝えたくなりますが、ぐっと我慢です。
今、伝えるべきことと、必要ないことを分けてください。
先ほどのS先生の記事の場合。
腰痛の兆候を知りたい人と、
腰痛回復期のリハビリについて知りたい人は
違います。
ですからリハビリについては記事を別にして、
「腰痛から回復してきた人が今、なにを知りたいだろう」
と考えて書けばいいんです。
③ 中立的な立ち位置を忘れない
わたしは「あまのじゃく」なので、
こうしなさい
と言われると反発したくなります。
たとえ素直なひとでも、誘導されて押しつけられるのって
気持ちいいものではありません。
ですから、他に選択肢を与えずに
「こんな兆候があったら、ウチの整体院に来てください。ウチはこんな素晴らしいんですから!」
と書けば、ドン引きです。
あくまで専門家としての立ち位置から、フラットに伝えましょう。
もちろん、あなたの整体院に誘導するのが悪いとかじゃなくて、
数ある選択肢のなかのひとつ
という提案が、いいと思います。
まとめ
ブログやメルマガで集客しようと、頑張って書いている治療家や整体師、セラピストのかたに、今回のヒントが役に立てば嬉しいです。
情報発信をしていると、ひとつの記事に
つい色々なことを詰め込んでしまいます。
「ちょっと、詳しく書き過ぎかな…」
と思ったとき、
「この記事を読んでいる見込み客は、今、なにに困っていて、なにが知りたいんだろう」
と思って記事を書けば、自然とあなたの整体院や治療院、サロンにひとが集まってきます。
頑張ってくださいね。応援しています!
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