治療院のネット集客には【エビデンスが重要】

治療院のネット集客をするとき、ブログやメルマガ、電子書籍の出版は強力な武器になります。

でも、これらの情報発信をするとき「私はこうだと思います!」と主張するだけでは、
読者は納得しません。
そして、検索結果の順位も下がります。

ということで今回は、
治療院がネット集客するときに欠かせない、【 エビデンス 】の書き方
についてお伝えします。

ネット集客に必要なエビデンス

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

エビデンスとは

治療の世界でエビデンスというのは、

『その治療が有効であるという実験・臨床結果、科学的根拠』

のことを言います。
最近は、とくに広告の規制が厳しくなって
しっかりとしたエビデンスを求められるようになりました。

文章にもエビデンスが必要

電子書籍に限らず、情報発信をするということは
何かを伝えたいはずです。
そこには、あなたの主張があります。

そして
主張に納得してもらうためには、根拠、つまりエビデンスが必要。

ちょっと難しいことをいうと、
主張には論証責任が生じます。

何かを主張するからには、
なぜその主張が正しいと言えるのか、納得のいく説明をする責任があるということです。

かんたんに言うと、

「〇〇なんです。」と書くならなら
「なぜならば…」と理由も一緒に書きましょう

という感じ。

この、主張と根拠(エビデンス)の組み合わせは、
ネットで集客する文章を書きやすくしてくれます。

なぜならば…、説得力が格段にアップするからです!

ネット集客でうまくエビデンスを入れる方法

その1 公的データ

あなたが治療院のネット集客をするなら、ブログや電子書籍で主張していることを
支えてくれる『公的データ』を探しましょう。

そして
(参考:○○○○○○)(出典:○○○○)などと入れて、リンクを張っておくのです。

治療家であれば、厚生労働省やWHOなどの
公的機関の発表してるデータが使いやすいですね。

難点としては、手堅い結論しか出していないので
個性の強い主張を支えるには厳しいかも知れません。

たとえば、ある鍼灸師の先生が
『腹式呼吸でガンを防ごう』
という電子書籍を出版するとします。

そのときに、呼吸とガンの発生率についての因果関係を
厚生労働省のデータに求めるのはキツイでしょう。

そんな、ちょっと「とがった主張」の場合、大学などの論文を探してみてください。

NII学術情報ナビゲータ「サイニィ」

このサイトでは、国内の様々な論文をキーワードから探すことができます。

ちなみに、オウンドメディアで記事を書く場合、公的機関へのリンクは
検索エンジンから高く評価されるというメリットもあります。

その2 実体験には説得力がある

エビデンスとしていちばん説得力があるのは、実体験です。

科学的、客観的なデータと言えなくても、気にしないでください。

実際にあなたが行なったことをリアルに書くことで
読者は惹きこまれ、感情レベルで納得してくれます。

公的データが理論的な納得だとしたら、
実体験によるデータは感情的な納得です。

そこには、あなたのリアルな姿があり、心の動きがあり、実際に起こった変化が見えるので
読んでいる人に訴えかけるチカラがあります。

ですから、
ブログやメルマガ、そして電子書籍を通じて情報発信しようと思っているなら、ぜひ実際にあなたが経験したことを書いてください。

きっと読者の中からファンが現れます。

その3 書籍の権威を借りる

あなたの主張と似たような書籍の権威を借りましょう。

先ほどの鍼灸師が
『腹式呼吸で、ガンを防ぐことができる』
と書籍のなかで主張するなら、同じ主張の書籍を探すのです。

Amazonで
「呼吸 ガン」
と検索すると、たくさん出てきます。

世の中に、全くの新しい発見は
なかなかありません。

あなたの同じような主張をしているひとが必ずいて、
すでに本が出版されていることが往々にしてあります。

その本を、あなたの電子書籍に引用することで、読者は
「ああ、この本に書いてあることは、この著者の独りよがりの考えじゃないんだな」
と理解して、納得しやすくなります。

その4 間接的な根拠をみつけよう

主張の全部を支えることができなくても、

その一部を納得してもらうことで
根拠とする方法です。

たとえば、『腹式呼吸でガンを予防する』という主張について
同じ主張の本も無く、科学的なデータも見つからなかったら。

『体温を上げてガンを予防する』という主張を引用して
間接的に根拠とするのです。

安保徹先生のベストセラー
『免疫革命』
にもあるように、体温とガンの関係については
数多くの書籍や研究論文があります。

【 呼吸 ➡ ガン予防 】

ではなく

【 呼吸 ➡ 体温上昇 ➡ ガン予防 】

という文脈にすることで、主張を支えようということです。

これなら、
「ベストセラーにもなった安保徹先生の『免疫革命』にも書いてあるように、体温が上がるとガンが…」
という書き方ができます。

その5 身近な実例をうまく使う

読者に分かりやすい「身近な実例」を根拠にすることも、
治療家が情報発信をするときには有効です。

先ほどの腹式呼吸の本の場合。

「あなたも深く呼吸をすると、ふっと気持ちが落ちつくという経験はありますよね」

という、だれでも一度は実感したことのあるようなことを
持ちだします。

そして読み手に
「うん、そうそう、あるね~」と思い出してもらいましょう。

そのあと、気持ちが落ち着くことに関連して、
免疫や自律神経の話からガンの予防につなげるのです。

繰り返しになりますが、私たち治療家が情報発信をして集客しようとするとき
向き合う相手は読者であり、見込み客です。

学者や研究者が納得するエビデンスよりも、
読者がうなずいてくれる身近な実例のほうが
説得力があります。

まとめ

治療家やセラピストがネット集客をするなら、情報発信のなかでエビデンスをしっかりと書きましょう。

最近は薬事法・医療法・景品表示法・医療広告規制などが厳しくなり、
ホームページはおろか、ブログやオウンドメディアまでも自由な表現ができなくなりつつあります。

こうなってくると、治療院のネット集客には
電子書籍がいちばん使いやすいです。

規制を気にせず、見込み客にあなたの伝えたいことを
思いきり伝えてください。

そこに確かな根拠があれば、かならず人は集まってきますから。
頑張ってください!

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