文章苦手な治療家が電子書籍を出版する【たった1つのコツ】

最近、「電子書籍つくりたいので、手伝ってください」
という依頼が続きました。
鍼灸師、整体師、それぞれ3名ずつ。

そのうち2名は個人添削なので
最初にしっかりとお話をさせてもらったのですが、
いちばん不安に思っているのは

「わたしに書けるかな…」

ということでした。
そんなときに私がいつもお見せするのが、
以前編集者をしていたときの

私の下手くそな文章。

これだけ文章が苦手だった私でも、
電子書籍が出版できたんですよとお伝えして
安心してもらっています。

どうして私が出版できたのかというと、
鍼灸師だったことに加えて
もうひとつ大事なことがあります。

今回は恥をしのんで、
そのことをお伝えします。

文章苦手な治療家が電子書籍を出版するコツ

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

「電子書籍の出版に興味はあるけど、
書く自信がない」

という治療家さんから、よく相談を受けます。

クライアントさんに健康について話をするのは得意だけど、
文章となると
尻込みをしてしまうのだそうです。

治療家に文章の表現力は必要ない

私は対面で話すのが得意ではないので、
もともと下手くそだった文章を使って
なんとか人とコミュニケーションを取ってきました。

ですから、文章が苦手な気持ちも分かりますし、
苦手でも書いているうちにマシになってくるのも
実感しています。

ですから、
「とにかく書いてみましょう!」
とお伝えするのですが、文章への苦手意識はけっこう根強いんです。

そんなときに話すのは、
「治療家のみなさんが書く本には、表現力とか必要ありません」
ということ。

難しい説明や
回りくどい表現なんかより、
中学生に分かるような平易な文章が書ければ充分。

大事なのは、

「文章の構成」

です。
これが、文章が苦手な治療家が電子書籍を出版するための
たったひとつのコツです。

構成力だけあればいい

本の構成というのは、骨組みです。

最初に〇〇で始まって、
次に〇〇と〇〇を書いて、
最後は〇〇でまとめる。

のように、
書く内容をざっくりとまとめて並べたものが構成です。

むかし習った「起承転結」も構成ですね。

…話題を持ってくる
…話題を広げる
…話題に変化を与える
…話題をまとめる

そして、

① どのような内容を選んで
② どのような順番に並べるのか

が、構成力。
つまり

どんなネタをどんな順番で話そうか

を考えれば、本は書けます。
これなら、文章が苦手でもできそうですよね。

しかも、

どんなネタというのは、それぞれ違いますが、
どんな順番というのは、決まった型があります。

だから、書けてしまうんです。

文章が下手だった編集者の私

わたしは20代のころ、
10年ほどオートバイのレース活動をしていました。

そして30歳になって引退して、仕事もなく、
知り合いの編集プロダクションに拾ってもらいました。

文章なんて学校を卒業して以来書いたこともない素人が、
いきなり編集者。

書いた記事を編集長に持っていっても、
真っ赤っかの直しだらけ。

ようやくできあがっても、
ただの報告書みたいなつまらない文章。

謙遜でもなんでもなく、
本当にダメダメでした。

じゃあ、そんなに文章が下手な私が
どうして電子書籍を何冊も出版できたのか。

それは、

〇 鍼灸師として人の困りごとに接している

〇 本を構成する型をつかったから

の2つが理由です。

治療家が電子書籍の出版に向いている理由

2つの理由のうち、構成についてはなんとなく分かりますよね。

構成の型、つまりテンプレートがあれば、
あとは
そこに書き込んでいけばいいんですから。

でも、鍼灸師だからというのはなぜか。

困りごとを解決している仕事だから

鍼灸師に限らず、柔整師、整体師、セラピストのみなさんは
クライアントさんの身体の困りごとを解決するしごとです。

ですから
たくさんの困りごとを知っていて、
クライアントさんの声を聞いていて、
どうしたら解決するのかを知っています。

それがそのまま、本になる要素なんです。

困りごとというのは、本のテーマ。
クライアントさんの実際の状態や気持ちなどは、本にリアリティを与える重要な要素。
そして解決方法は、読者がいちばん求めているもの。

身体の専門家としての知識と経験は、
そのまま
本を構成する要素となるのです。

これは本当に、楽です。

何かテーマを決めて、一から生み出すのではなく
日々の施術とクライアントさんとの話を、
そのまんま本にすればいいので、

楽なんです。

電子書籍を書きやすい構成案

さきほど、本の構成には決まった型があるとお伝えしました。

もうご存じのかたもいらっしゃると思いますが、
世の中にはたくさんの「文章の型」があります。

例に挙げた「起承転結」をはじめ、

論文を書くときのような「序論―本論ー結論」
レポートなどで使われる「総論ー各論ー結論」
主張や意見を述べるときの「主張ー根拠ー具体例ー主張」

などオーソドックスなものから、

PASONAの法則QUESTフォーミュラなど
セールスレターの型もたくさんあります。

「電子書籍にはこの型が合っている」
というものはないので、
あなたがいちばん書きやすいと感じた型をつかってみましょう。

型の中に入れる要素は、
治療家であれば充分そろっています。

あとはそれを当てはめていけば
電子書籍は完成します。

悩みを中心に構成する

構成を考えるとき
一点だけ外せないポイントがあります。

それは、
読者の悩みを解決することを中心として構成を決めることです。

これさえ守れば、
どのような構成の型を使っても大丈夫。

たとえば『電子書籍つくろう!プログラム』だと、

【第一章】 現状・問題提起

【第二章】 あなたが書く理由

【第三章】 解決方法

【第四章】 根拠

【第五章】 具体例

【第六章】 行動

という構成のテンプレートに当てはめて
電子書籍をつくってもらっています。

でも中には、どうしても長い文章が苦手…という先生も。
そんなときは、
今まで書いたブログやメルマガの記事を集めて
短編集として出版する方法をお伝えします。

まとめ

文章が苦手な治療家や整体師、セラピストのひとでも、
電子書籍は出版できます。

なぜなら、
日々の施術にネタはゴロゴロ転がっているし、
クライアントさんの悩みの解消法も知っているから。

あとは、普段の会話をテンプレートに流し込んで本にするだけです。

文章の表現力とかは必要ありません。
せっかく自由に本が出せる時代に生まれたのですから、やってみましょう!

楽しいですよ。

【 NEW 】開業して22年の経験を、あとに続く治療家やセラピストの方のヒントとなるように、まとめてみました。

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