治療家が出版する電子書籍のタイトルは「わかりやすさ」が大事

先日の『電子書籍つくろう! ワークショップ』で
「タイトルが決まらないんです~」
と悶々としている方がいらっしゃいました。

電子書籍のタイトルは、商業出版(紙の本)と違って、
つけ方にちょっとしたコツがあります。

ということで今回は、とくに治療家が出版する
電子書籍のタイトルをつけるときの
コツについてお伝えします。

電子書籍タイトルの特徴

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

本のタイトルを考えるまえに、
電子書籍のタイトルの特徴について知っておきましょう。

そうすると、タイトルが浮かんできやすくなります。

タイトルを表示してくれる

電子書籍の場合、AmazonやiBooksなどの販売プラットフォームに並ぶと
本の表紙とは別にタイトルを表示してくれます。

上の画像でいうと、青い文字の部分ですね。
これってかなり、表紙をつくるときに楽なんです。

というのも、
読者の興味を惹くような目立つ表紙にしたい!

けど

タイトルやサブタイトルの文字が読みにくくなっちゃう‥
というジレンマから解放されるからです。

文字を読みやすくしようと思うと、
背景、つまり表紙の色とかぶらないようにしなきゃいけない。

そうすると色使いが制限されます。

単色ならまだしも、カラー写真の表紙だったら大変。
いろんな色があるので、文字に縁取りを入れたり囲ったりしなきゃなりません。

すると、なんだかカッコ悪い…

でも電子書籍なら、表紙とは別にタイトルを表示してくれるので
あまり読みやすさにこだわらなくていい。

しかも、どんなに長くても全部表示してくれる!

あなたは「ビリギャル」って
覚えていますか?

正式には
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
というタイトルで2013年に書籍化された
坪田信貴さんの書かれた本です。

映画化された有村架純さん主演の作品を、
娘につき合わされて観に行ったのを覚えています。

このような長いタイトルでも、しっかりと全部表示してくれるのです。

背表紙がない

もうひとつ、タイトルに関して電子書籍の特徴を挙げると、
背表紙がありません。

背表紙というのは、本の厚みと同じ幅の
細長い部分です。

この背表紙、本来
本を売るためにはとっても大事なんです。

書店では、
本棚に並んだ背表紙という細長い部分でアピールしないと、
自分の本を買ってもらえません。

ですから、背表紙を見てパッとタイトルが読めることは
必須条件でした。

つまり、短いタイトルのほうが有利だったんです。

だけど電子書籍は、大丈夫。

長いタイトルでも不利にはなりません。
ということをふまえて、タイトルのつけかたを考えてみましょう。

電子書籍のタイトルのつけ方

治療家に限らず、なんらかの専門家が電子書籍のタイトルをつけるときは
わかりやすさ重視でいきましょう。

そのほうが、選んでもらいやすくなります。

長いタイトルで「わかりやすく」

先ほどの
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
という本のタイトル、誤解のしようがありません。

どんな内容なのかはっきり分かります。
ちなにみ、そのお母さんが出した本がコレ!

これまた、内容がハッキリと分かるタイトルですね。

読者は、その本に自分の欲しい情報があるのかを
タイトルから知りたいと思っています

ですから、長くてもいいので
わかりやすいタイトルが喜ばれるのです。

具体的なタイトルで「わかりやすく」

長ければわかりやすいかというと
そうとも言えません。

曖昧だったり抽象的だったりして
ぼや~っ
としたタイトルでは、内容が伝わりませんよね。

たとえば
『整体師が教える腰痛に悩んでいるひとが楽になるための方法』
というタイトル。

たしかに書いてあることを説明してありますが、
よく考えるとありきたりな内容だなと感じます。

かと言って、もっと具体的にして
『施術歴20年の整体師がクライアントだけに教えてきた、腰を反ると痛くなるタイプの腰痛を楽にするツボとストレッチを組み合わせた3分セルフケア』
とかだと、わけが分からない。

もう少しさっぱりしたいなと思ったら、
どこかにポイントを絞りましょう。

たとえば痛む姿勢に焦点を当てると
『腰を反るとビリビリとした痛みが脚まで走る腰痛を楽にする方法』
とすることもできます。

このように、先に絞り込んだ内容でタイトルを決めてしまって、
あとから本文を書くということもできます。

インパクトと「わかりやすさ」の組み合わせ

電子書籍のタイトルはわかりやすさが大事ですが、それだけだと弱い場合もあります。
本の内容が透けて見えすぎると

期待感がありません。

そこでサブタイトルの出番。
分かりやすいタイトルと、「何だソレ?」と興味をそそるサブタイトル。

この組み合わせで、お互いの長所を活かしたタイトルを考えましょう。

まとめ

治療家や整体師、セラピストが電子書籍を出版するなら、
分かりやすいタイトルをつけましょう。
タイトルの長さは気にしなくても大丈夫。

でも、
ただ長くダラダラと説明するのではなく、

  •  ポイントを絞って
  •  具体的に

が、コツです。

せっかく読者の役に立つ内容なのに、タイトルのせいで読まれない…

それはなんとしても避けたいところ。

ぜひタイトルを工夫して、あなたの知識と経験を形にして
あとに続く世代に残しましょう!

【 NEW 】開業して22年の経験を、あとに続く治療家やセラピストの方のヒントとなるように、まとめてみました。

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