集客できる電子書籍の「前書き」を書くコツ

電子書籍には「前書き」があります。
でも私は正直、

「前書きなんて、いらないんじゃない?」

と思ってました。
自分で電子書籍を出版するまでは。

でも実は、「前書き」って
とっても大事なんです。

とくにamazonのKindle Unlimited の読み放題サービスが始まって、
その重要性は格段に上がりました。

今回は、
集客が目的の電子書籍の場合、前書きに何を書いたらいいのかについて
いっしょに考えてみましょう。

前書きを使って集客につなげる

最後まで読ませないと導線が断たれる

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

冒頭でもお伝えしましたが、amazonの読み放題サービスが始まってから
前書きの重要性が増しました。

一冊丸ごと購入した場合は、多少つまらなくても
「せっかく買ったのだから」
と読んでもらいやすい。

でも読み放題なら、前書きを読んで
「なんか、違うな」
と判断されればそこで終わり。

  1. 書籍を読む
  2. 共感する
  3. 巻末のリンクで次の行動を促す

という集客導線が、前書きの時点で断たれてしまうのです。

ですから、あなたの電子書籍を最後まで読んでもらって
集客につなげるには、
前書きがとても重要なのです。

前書きでやりがちな失敗

重要度が増した前書きで、やりがちな失敗のNo.1が
単なる独り言パターン。

この本に書いてあるのは、私の経験の集大成です。
この情報は、とっても貴重なんです。
私の思いを聞いてください!

熱い思いは伝わるのですが、
まずはその気持ちをぐっと抑えましょう。

読者は、まだ
あなたの気持ちを受け取る余裕がないのです。

前書きを読む読者の気持ち

あなたが本の前書きを読んでいる時って、
どんな気持ちでしょうか?

  • 何かに困っていたり
  • 悩んでいたり
  • 気になる情報を知りたくて

本を買ったのに、

読みはじめていきなり
著者の熱い思いを何行にもわたって読まされても
困ってしまいますよね。

ですから、前書きでは
あなたの思いは控え目にして、

読者は本を読む前に何が知りたいんだろう

という視点を持つと、書きやすくなります。

集客につなげる前書きの書き方【 電子書籍用 】

本文を最後まで読ませて集客につなげる

「この本は、私の悩みを解消してくれそうだ」
と思ってもらうには、
読者は本を読む前に何が知りたいんだろう
という視点で、前書きを書くことが大事。

たとえば、
本文にどんな内容が書かれているのか、
目次に補足を加える形
伝えてあげるのもいいですね。

目次は本文全体をざっくり見渡せるので、
本の展開が分かりやすいという特徴があります。

各章の見出しに補足を入れて前書きで説明してあげると、
「本文では、こんな感じで話が広がるんだな」
と全体像がつかめるので、読者は読み進めやすいと思います。

あと大事なのは、

  • 本の目的
  • 読者のメリット
  • 読者のベネフィット

という要素も、前書きに入れましょう。

前書きにエサを吊るす

インターネットが普及し始めた1996年から、20年後には
選択可能情報量は530倍になりました。

さらにSNSの出現により、今から10年前と比べて
20,000倍の情報量。

そんな中で、電子書籍の前書きはフィルターの役割をしています。

あふれる情報を前にした読者の

「この本は自分に必要?」
「どんな得がある?」
「新しい情報なのか?」

という疑問に答えてあげましょう。具体的には、

「この本を読むと、こんなイイことがありますよ」

と、前書きで伝えてあげるのです。

まず伝えるべきことは?

読者に対して最初に伝えてあげたいのは、
【 本の目的 】です。

たとえば、
「楽をして痩せたい」
と思ってる人が、あなたの書いたダイエットの本を買いました。

で、本文を読み進めていたら
筋トレ系のダイエット法しか載っていない。

著者であるあなたは、
「痩せたいんだったら、筋肉を増やして代謝を上げるのがベスト」
と思っていても、

読者にしてみれば、
「そんな努力したくない」
と思ってるかもしれません。そして、

「だったら、早く言ってよ。無駄な時間を使っちゃったじゃないの!」

となるでしょう。

こんな悲しいすれ違いを避けるには、
前書きの時点で【 本の目的 】を伝えておけば大丈夫。

「この本は、代謝を上げて痩せるために、ちょっとキツめの筋トレ方法をしましょうという内容です」

と前書きに書いてあれば、
楽をして痩せたいと思っている人は、本を途中まで読んで

「なんだよ、思ってたダイエットとは違うじゃん!」

と、不満を持たなくて済んだかもしれません。
下手をすると、
星1つのマイナスレビューを入れられてしまうかもしれませんからね。

できるだけ、お互いの目的を
最初に確認しておくことは大事です。

集客できる前書きのコツ

最初に本の目的を伝えて、
著者と読者のすれ違いを無くしたあとは、メリットとベネフィットを伝えましょう。

メリットとベネフィットの違い

『メリット』というのは、商品やサービスの特徴・効果です。
『ベネフィット』は、その効果によって、どんな体験や感情を受け取ることができるのか。

たとえば…

私が主宰している『電子書籍つくろう!プログラム』の【 メリット 】

  1. 書く前の準備を丁寧に教わるので「書けない」「書き直し」などの挫折が少ない
  2. ただのノウハウ本ではなく、著者の魅力が伝わる本ができる
  3. 電子書籍を出版したあとのマーケティングまで学べる

 

で、それぞれのメリットに対する【 ベネフィット 】

  1. 「本を出している人」として地域で尊敬され、周りのライバルに差をつけることができる
  2. ただの読者ではなく「あなたに頼みたい!」というファンが増える
  3. 本業につながるのはもちろん、自分でも思いもよらなかったビジネスを発見できる

となります。
こうやって比べると、ベネフィットのほうが
気持ちが動く感じがしませんか?

嬉しいとか、楽しそうとか、儲かりそうとか。

ベネフィットだけでは信用されない

セールスライティングでは、よく
「ベネフィットを伝えましょう」と言われるのですが、
ベネフィットだけでは【 嘘くさく 】なってしまいます。

だって、

「うちの『電子書籍つくろう!プログラム』を受講すると、ブランディングができて、ファンも増えて、新しいビジネスも展開できますよ」

なんてベネフィットだけを言われても、

「本当かよ?」

と思いますよね。
そんなときに、根拠としてメリットを伝えましょう。

たとえば…

電子書籍を出版すると、見込み客から「すごい人」だと思われて、信頼されることになります。

既存客からも「本を出すくらい優秀なひとからサービスを受けている」と思われるので、継続して利用する理由ができます。(ここまでがベネフィット)

このように電子書籍の出版は、新規集客や既存客のリピート、ひいてはLTVを上げることに有効なのですが、中には電子書籍をつくる途中で挫折してしまうひともいます。

なぜなら、書きはじめはスラスラ文章が出てきても、しばらくすると手が止まる。もしくは、せっかく書いた文章を、書き直さなければならないことが、よくあるのです。

その原因は、準備不足。

この本には、書き始めるまえにしっかりとテーマを決めて、企画を練って、構成を立てる方法が書かれています。他の本にはない、実践的な内容となっていますので、ぜひ身につけていただければと思います。それでは、第一章からお読みください。(ここがメリット)

このように前書きを書けば、

読者がこの本を読むことによって
手に入れられる未来と、その根拠が分かります。

前書きのパターン

  1. まずは本の目的を伝えて、読者の悩みがこの本で解決できることを伝える
  2. そして、ベネフィットで未来の感情を先取りしてもらい、根拠としてメリットを提示する
  3. そのあと、具体的に何が書いてるのかを、目次に補足する形で順番に書いていく

そうすれば、
「おっ、この本の内容なら、最後まで読んでみようかな」
と思ってもらえる前書きとなります。

まとめ

集客を目的とした電子書籍の前書きは、いわばセールスレター。

とくに読み放題の場合、
買ってもらうという入り口は広がりましたが、最後まで読んでもらえないケースも増えてきます。

そして最後まで読まれないと、集客につながらない。

情報の無料化時代において、
前書きは頼りになる営業マン。

お伝えした前書きの書き方が、参考になれば嬉しいです。

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