治療院集客が目的の電子書籍なら「文章力は必要ない!」

電子書籍をつくるためのワークショップをやっていると、

「私って文章力がないから…」

と、悩むひとがいらっしゃいます。
そんなときにお伝えするのは、

「大丈夫、電子書籍つくるのに文章力は必要ないですよ!」

ということ。
特に、治療家や整体師、セラピストなどの
専門分野に詳しいひとが、集客目的で電子書籍をつくるなら、なおさら。

大事なのは、文章ではなく

どうやったら、あなたの知識や経験を活かせるのか

ということです。

この記事では、
治療院の集客目的で電子書籍をつくるときの
2つのコツをお伝えします。

文章やパソコンが苦手でも、できてしまうんです。

集客用の電子書籍をつくるときの問題点

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

知り合いの治療家に
「集客のために、電子書籍つくりましょうよ」
と声をかけると、いつも2つの壁が

ドーン!

と立ちはだかります。

パソコンが苦手

ひとつ目の壁は、
「パソコンが苦手だから、電子書籍なんてつくれるわけがない」
という思い込み。

ですからわたしは、
「いまなんて、ワードがあれば簡単に電子書籍がつくれちゃうんですよ」
とお伝えします。

でも、
「オレ、Macだからワード持ってないんだよね」
というひともいらっしゃいます。

でも負けません。

「じゃあ、LibreOfficeっていう無料のソフトでも大丈夫。だから、やってみましょうよ」
と誘います。
そうすると、

「あっ、そうなの?」
「なら、やってみようかな」
というひともいますが、

「でもオレ、文章が苦手なんだよね」
と、返ってくることもあります。

そんなときは大抵
「あっ、興味ないんだな」と思っておとなしく引き下がるのですが、
なかには
「出版してみたいけど…」
というひともいらっしゃいます。

そんなときにお伝えするのは、
文章が苦手でも
実用書をつくるなら関係ないですよということ。

文章が苦手

これまで多くのひとの手伝いをしてきて思うのは、
文章が苦手といっても
それぞれ悩んでいることは違うってことです。

・表現力
・言葉の数(語彙力)
・比喩力
・構成力
・集中力
・文法
・文章責任
・プライド

などなど、挙げればキリがありませんが、
みなさんの苦手意識を聞いてみると、それぞれ違うんですね。

電子書籍つくろう!プログラムには
【個別添削コース】
があるのですが、二人三脚でつくっていると
そんな苦手な部分がよく分かります。

ですから、その
「嫌だな~」
と苦手に思っている部分を私が補いながら本を完成させるのですが、
いっしょにつくっているうちに、著者のかたは
「なんだ、私できるじゃん」
とコツをつかめるようになります。

というのも、みなさんがいちばん
「嫌だな~」
と思っていることって表現力なんですが、
それってあんまり必要ないんです。

表現力に自信がない

文章の表現力というのは、

【自分の考えていることを、どうやったら文章で伝えられるのか】

ということ。
アタマの中にあることを、文字という形にして表現することに
みなさん自信がないとおっしゃいます。

でも、ちょっと考えてみてください。

ふだん、誰かとしゃべってますよね?
クライアントさんに説明したり、会話したりしてますよね?

だったら、充分です。

相手が
「なに言ってんの、このひと」
という顔をしていなければ、会話は成り立っていますから、
それを文章にすればいいだけです。

目的は治療院の集客

華美な装飾は不用

わたしたちは、
治療家であり、整体師であり、セラピストであり、専門家です。

作家ではありません。
そして書きたい文章は、物語ではありません。

悩んでいるひとに、自分の専門分野の知識や経験を伝えて
問題を解決するような電子書籍をつくる。
そこから治療院への集客につなげるのが目的です。

だから、ふだんの会話で充分なんです。

とお伝えすると、
「でもさー、やっぱり口でしゃべるのと、ちゃんとした文章にするのじゃ違うよ~」
というひともいらっしゃいます。

論文を提出するのでもない

じゃあ、話すことと書くこと、何が違うと思いますか?

みなさんに聞いてみると、圧倒的に
「きちんと書かなきゃと思ってしまう」
という答えが多いんです。

でも、本当にそうでしょうか。

きちんと書かなきゃダメですか?
何でダメなんですかね?

論文を書くならわかります。
理由を書くときに
「だってね、‥‥‥」
なんて書いたら、提出先のひとが
「なんじゃコレ!」
って思って落とされますから。

でも、あなたが電子書籍を読んでもらいたいのは、
あなたの知識や経験を必要としているひとです。

話し言葉でも全然アリです。
むしろそのほうが、親近感が湧きます。

わたしたちがつくりたい電子書籍は、
読んでくれているひとの役に立つことが目的。

ですから、ふだんクライアントさんと話していることを
そのまま書けばいいんです。

このことは、

「きちんと書こう」

とすればするほど、文章が
とっちらかってしまうひとを何人もみてきて
つくづく思います。

集客のために電子書籍をつくるコツ

とはいえ…

「ふだん話すように書けばいいですよ」
と言われても、やっぱり不安ですよね。

でも大丈夫です。
文章には型がありますから、その型にそって書けば
無茶苦茶な文章にはなりません。

文章には型がある

いちばん有名な文章の型は、
【起承転結】
ですよね。たしか、小学校の国語の時間に習ったような…

まず
【起】
で話のきっかけをつかみます。

次に
【承】
できっかけを受けて話をふくらませます。

こんどは
【転】
で話に変化を与えて面白みを加えます。

さいごは
【結】
で話にオチをつけます。

たとえば…
ある整体師が、腰痛改善のストレッチについて
伝えるとしたら。

【起】
先日、30代の女性が杖をつきながら来院されました。

【承】
話を聞いてみると、腰が重かったのでストレッチをしたら、
余計に動けなくなったということでした。

【転】
実際にどんなストレッチをしたのか聞いてみると、
習いたてのヨガ【エビ反りのポーズ】で、腰を大きく反らしたとのこと。
よかれと思ってやったのですが、逆効果だったのです。

【結】
腰が重いときは、無理に反らすのも、曲げるのも控えましょう。
腰から少し離れた「ふくらはぎ」や「太もも」のストレッチをすると、腰が楽になりますよ。

本来は物語の型である「起承転結」ですが、
短いブログのような文章であれば、便利な型としてつかえます。

セールスレターが効果的な理由

同じような文章の型として、
セールスレターの型があります。

たとえば‥
PASONAの法則。

マーケティングの専門家である神田昌典先生が考えた、
何かを買ってもらうときに使える、文章の型です。

Problem(問題提起)

Agitation(煽り立てる)

Solution(解決策を示す)

Narrow down(絞り込み)

Action(行動を促す)

それぞれの頭文字を取って、PASONAなのですが、
2016年に神田先生は『新・PASONAの法則』として

Agitation(煽り立てる)➡ Affinity(親近感)

Solution(解決策を示す)➡ Solution(解決策)& Offer(提案)

とされています。

とてもよくできた文章の型なので、
『電子書籍つくろう!プログラム』でも、
この型を電子書籍に合うように応用して使わせていただいています。

たとえば、オリジナルのPASONAの法則をそのまま使ってみると…

Problem(問題提起)
腰のストレッチっていろいろありますが、そのやり方、本当にあなたに合っていますか?

Agitation(煽り立てる)
もしかしてその方法が、逆に腰を傷めている可能性もあるんです。

Solution(解決策を示す)
大事なのは、自分の身体に合ったストレッチをみつけること。そうすれば腰痛の予防になりますし、日々の生活が快適になるでしょう。
どうやって自分に合うストレッチをみつけるかというと、姿勢をチェックすることです。

姿勢には大きく分けて5つのタイプがありますので、タイプ別のストレッチをすれば、痛めることなく腰が楽になります。

Narrow down(絞り込み)
このブログを読んでいるあなただけに、今日から5日間、タイプ別ストレッチ法のセミナーに無料でご招待します。

Action(行動を促す)
ご希望の方は、こちらまでメールをください。

という感じです。
最後の2つは、セールスになるので電子書籍には向きません。

が、型があるとそれにはめ込むだけなので、楽ですよね。
しかも良く練られた型なら、自然とまとまりのある文章が完成します。

まとめ

つまり、治療家や整体師、セラピストが
専門家として人の悩みを解決するような電子書籍を書いて
治療院の集客に役立てるなら、

❶ いつも接しているクライアントさんに話すように

❷ 良く練られた型に沿って書く

という2点を意識すれば、文章力は必要ありません。

文章力が有る、無いにこだわるよりも、
わたしたち専門家は
その内容にこだわりましょう。

持っている知識と経験を、どうやったら活かせるのか。
そこをトコトン考えていると、だんだん文章力のことが気にならなくなってきますよ!

【 NEW 】開業して22年の経験を、あとに続く治療家やセラピストの方のヒントとなるように、まとめてみました。

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そんな施術メニューのつくりかたのコツを知りたい方は、こちらをお読みください。