電子書籍で治療院の集客をするなら【表紙で顔を売る】

先日、『電子書籍つくろう! 個別添削』で
電子書籍づくりをお手伝いしている鍼灸師の先生から、

「表紙を自分でつくってみたいんですけど、いいアイデアないですか?」

と相談されました。
表紙はタイトルと並んで、電子書籍の一番最初の
「とっかかり」
になります。

これがないと、本を買って読んでもらえません。
ということは、集客にもつながらない。

そこで今回は、
電子書籍で治療院の集客をするなら
どんな表紙がいいのか、いっしょに考えてみましょう。

電子書籍の表紙の役割

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

電子書籍にかぎらず本の表紙には
役割りがあります。

目を引く

まず何といっても、アイキャッチですね。

並んでいる本の表紙を「パッ」と一瞬見たとき、
目を止めてもらえたら
いちばんの役割りを果たしたことになります。

ずら~っと並んでいる表紙のなかで
どうやって目を引くか。

たとえば、神田昌典氏の著書
「あなたの会社が90日で儲かる!」
の表紙は衝撃でしたよね。

わりと堅実な色使いの本が並ぶなかで、
ショッキングピンクのカバー。

初めて本屋さんで見たとき、
「なんだコレ、いかがわしい系の本か??」
と思わず手に取ったことを覚えています。

ということは、
神田さんとフォレスト出版の戦略は大正解だったということですよね。

その後も神田さんは
青、黄と原色で攻めていらっしゃいました。

本の印象を決める

先ほどの
「あなたの会社が90日で儲かる!」
の表紙は、ピンクでした。

凡人の私は
ピンク=いかがわしい
という単純な思考回路でしたが、それを逆手にとった戦略は秀逸だと思います。

ただ私たちが真似をすると、
大怪我をします。

印象を決める要素は、
色・写真・書体・文字の大きさ・壁紙・装飾など
いろいろ。

たとえば健康系の電子書籍を出版するなら、
白や緑系が無難な色使いで、
太いゴシックのような力強い書体よりも
丸ゴシックのほうが優しい印象を与えることができます。

美容系の電子書籍を出版するなら、
細身の明朝体をつかうと
キレイ目な表紙が出来上がります。

治療院の集客に効果的な表紙

さきほどお伝えしたように、
出版したい本のテーマに合わせた表紙をつくれば、
まあ

無難です。

でも、集客するのに無難って
ちょっと弱いですよね。

そこでポイントを3つ。

顔写真を入れる

いちばんオススメなのが、
あなたの顔写真を表紙に入れること。

自分の写真を入れるのは恥ずかしいですか?

ですよね。
わたしもコッパズカシイです。

じゃあなんで入れるのか。

読者にひと目で
「この人が書いたんだな」
と分かってもらいたいからです。

顔写真が表紙に入っていることで、
本を買う前から
かなりの情報を一瞬にして読者に伝えることができます。

性別
服装(白衣なので治療家だと分かる)
髪型
およその年齢
目つき
表情
体型
……

など、文字にするとぶつ切りですが、
人間は一瞬で全てを読み取ります。

文字で
「鍼灸師 伊東 歩」
って書いてあるだけより
分かりやすいですよね。

どこの馬の骨ともわからない
オッサン
であることには変わりはありませんが、
写真があることで文字の数十倍の情報が伝わります。

情報が多い = 判断がしやすい

読者に伝わる情報がたくさんあるということは、
単純に
本を手に取るかどうかの判断がしやすくなります。

ふつう、電子書籍の販売ページには
タイトル
サブタイトル
内容紹介
を載せることができます。

そこで本の内容や魅力を伝えて
本を手に取ってもらうように頑張るのですが、
内容紹介って

ほんの数行しか表示されません。

だから、表紙で多くのことを伝えられるというのは
とても大きなセールスになるのです。

集客ツールとして使いやすい

顔写真を入れておくことのメリットは、
本を手に取ってもらいやすくなるだけではありません。

電子書籍は出版したあと、
集客ツールとして使い倒します。

ホームページ
ブログ
チラシ
店頭ディスプレイ
地域広報誌
ニュースレター
名刺など

とにかく使えるメディアすべてに
電子書籍の出版をアピールします。

それだけで話題になりますからね。

で、そのときに活きてくるのが
表紙。

最悪、本を買ってもらわなくても
この表紙を見れば
「このオッサンが本を書いている」
ことは伝わりますよね。

「顔を売る」

という言葉があるように、顔写真の入った電子書籍の表紙は

目にした全てのひとに
あなたの顔を売ってくれる便利な集客ツールになるのです。

帯を入れる

書店にならんでいるほとんどの本には
帯がついていますよね。

でも電子書籍は当然ですが
本物の「帯」は入れることができません。

ですから
ペタッ
としたフラットな表紙にすることもできますが、
できれば帯をデザインとして入れましょう。

なぜなら、そのほうが
「本らしく」
見えるからです。

自分でつくるなら帯は必須

アウトソーシングを使ったり
プロのデザイン会社に依頼して表紙をつくってもらうなら、
帯を入れても入れなくても
ひと目で本の表紙だと分かるものが仕上がるでしょう。

でももし、自分でつくるなら
帯を入れるだけで
「本の表紙です」
と分かるデザインになります。

つくってみると分かりますが、
帯が入ることで
デザインがしやすくなるんです。

ラインを一本入れるだけ。
上と下で色を変えるだけ。

これだけで、「それっぽく」見せることができますよ。

悩みをたくさん入れる

さきほどの帯ともつながるのですが、
帯のなかに
「悩み」を詰め込みましょう。

タイトルやサブタイトルには
ターゲットを絞ったキーワードが効果的。

でもその反面、
せっかく本を読んで助かるはずのひとが、
本を手に取らない可能性が出てきます。

そこで、
本の内容で解決できる悩みを
とにかく帯に書くのです。

引っ掛かりを増やす

ひとは
いま悩んでいることしか目に入りません。

ですから、本に書いてあることで解消できる悩みを
できるだけ多く表紙に書いておけば、

「おっ、ワタシの悩みも解消してくれるのかっ」

と、目を止めてくれる可能性があがります。
悩みを書き出すコツは、想像力。

治療家として、日々クライアントさんの悩みと接しているなかで、
「こんなことも変わるのか」
というような意外な悩みを入れ込むと、
興味を惹く表紙となります。

まとめ

電子書籍を使って治療院の集客をするなら、表紙が重要です。

せっかくつくった電子書籍を、
効果的に集客ツールとして使うポイントは3つ。

❶ 顔写真を入れる
❷ 帯をつける
❸ 悩みを書き込む

とくに❶の顔写真を表紙に入れることは、
読者との距離を近づける意味でとても大事です。

「恥ずかしい!」

という気持ちをいったん横に置いて、入れてみてください。
きっと、周りの反応が変わりますよ!

【 NEW 】開業して22年の経験を、あとに続く治療家やセラピストの方のヒントとなるように、まとめてみました。

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