電子書籍で治療院の集客をするなら【タイトルつけ方】が重要

電子書籍をつくるときに悩むのが
タイトル。

先日の『電子書籍つくろう! ワークショップ』
でも、
ある治療家のかたが

「本文は書けたけど、タイトルがつけられない~」

と頭を抱えていました。
タイトルは本にとって重要な要素。

いくら内容がよくっても、
タイトル次第で売り上げは変わってきます。

そして、電子書籍を集客ツールとして使うときも
タイトルは大事です。

タイトルで興味を惹き、内容で信頼を勝ち取り、プロフィールであなた自身を知ってもらう。

という流れの一歩目が、タイトルだからです。

ということで今回は、
せっかくつくった電子書籍が治療院の集客につながるように
タイトルのつけ方について
いっしょに考えてみましょう。

電子書籍にとってタイトルとは

記事を読んでいただき、ありがとうございます。
一人で集客に悩む治療家やセラピストを、電子書籍づくりで応援している伊東 歩です。

私は以前、
『治療の内容がよければ、いずれは治療院は繁盛する』
と思っていました。

でも凡人の私が20年かけて到達したのは、
経営ってそんな甘くないんだなということ。

ちゃんと内容の良さを伝えるような情報発信をしないと、
ただの自己満足貧乏で終わっちゃうなと分かりました。

同じように電子書籍も、
いくら内容が良くっても、それだけじゃ売れないんです。

内容よりもタイトルが大事

商業出版で10万部を超えるようなベストセラーを読むと、
内容もいいけど、やっぱり
タイトルもいい。

タイトルに惹かれて
買って、
読んで、
内容がいいから口コミで広がる
というサイクルに乗っかるから、あれだけ売れるんですね。

じゃあ、私たちがつくる電子書籍は?

プロの作家や編集者、出版社が練りに練ったタイトルをつけた本が並ぶ
同じ戦場で戦うなら、
とうぜん考え抜いたタイトルで勝負しなければ
読者から選ばれません。

言ってみれば、内容以前にタイトルで負けていたら
目にも留まらず
内容紹介すら読んでもらえず
不戦敗。

ですから、内容以上にタイトルは重要なのです。

商業出版との違い

本屋さんに並ぶ商業出版の本は、
タイトル&表紙が命。

だから、表紙が見える平積みか書棚かで
売り上げは全然違います。

でも電子書籍の場合、すべての本が平積みと同じ
表紙が画面に表示されます。

しかも表紙画面の下には、ちゃんと
タイトルとサブタイトルを表示してくれる。

ですから、たとえば
表紙はとにかくインパクト重視で画像やイラスト、派手な色使いにしておいて、
タイトルとサブタイトルは
表紙画像の下の文字を読んでもらう
というように役割を分ける戦略を使うこともできます。

商業出版の場合
タイトルの文字が読みにくい表紙デザインはあり得ないので、
その点で電子書籍は
自由度が高いといえます。

タイトルをつけるときのポイント

その1 読みやすさ

いくら電子書籍のタイトルが
表紙とは別に表示されるからといって、

読みにくければ意味がありません。

『竿竹屋は何故潰れ無いのか ~身近な疑問から始める会計学』

『さおだけやはなぜつぶれないのか ~みじかなぎもんからはじめるかいけいがく』

よりも

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか ~身近な疑問からはじめる会計学』

のほうが読みやすいですよね。
漢字と平仮名、アルファベットや数字のバランスを色々と変えてみて

いちばん読みやすいと感じるタイトルをつけましょう。

あと読みやすさで言うと、
だれに読んでもらいたいかによって
使う言葉を変えてみてください。

『下腿部における浮腫を速やかに消失する方法』
なら
治療家は興味を持つかもしれませんが、

一般のひとなら
『ゾウみたいにむくんだ足をスッキリする方法』
のほうが
読みたいと思うでしょう。

その2 内容がわかる

タイトルの大事な役割は、どんな内容の本なのかを
短い言葉で伝えること。

ですから、あまりインパクト重視で
突拍子もないタイトルをつけても買ってもらえません。

タイトルがインパクト重視なら
サブタイトルで内容がわかるようにするか、その逆のパターンか。

最近では
「内容が分からないと買わない」
という傾向からか、長いタイトルの本が増えてきました。

ですから少なくとも、
何の本なのか
は分かるような言葉を選びましょう。

その3 意外性

良いタイトルは、真似されます。

ベストセラーになった本のタイトルは
速攻で真似されて、
かならず二番煎じのタイトルが次から次へと出てきます。

すると、いくら良いタイトルだといっても
だんだんと多くの本に埋もれてしまいます。

そこで活きてくるのが意外性。

真似されにくいのが特徴です。
タイトルを読んで
「おやっ?」
と気になってクリックしてもらえたら、
まずは第一関門突破。

そこから内容紹介や目次を読んでもらい、
ぐいぐい
本文まで惹き込んでいけばいいのです。

その意外性、じつは専門家ほど
生み出しやすいんです。

電子書籍で治療院の集客をするなら

著者としての信頼性

大前提として、
電子書籍を使って治療院の集客を考えるとき、
あなたの人となりが分かるような本をつくらないと

意味がありません。

治療家の先生が著者として電子書籍を出版することだけでも、
ブランディングにはなります。

でも
ずっと通ってくれるようなリピート客、ファンを集めるなら、
ただ役に立つ情報を本に書くだけでは
難しいです。

キャラクターを本に忍ばせる

『電子書籍つくろう! プログラム』
でつくる本は、基本的に著者の人となりが伝わるような内容を目指します。

それが、質の良い見込み客を集めるためには
必要なので。

そのための仕込みを電子書籍のあちこちに
忍ばせておくのです。

仕込みのひとつは、プロフィール。

ただ経歴を時系列に並べるのではなく、
物語りとして山場をつくって、
そこで読者の気持ちが動くような出来事をいれてみてください。

あくまでプロフィールなので淡々と書くのですが、
そのなかに山あり谷ありの起伏をつくってあげましょう。

そうすれば、

タイトルで惹き込む

内容で納得させる

プロフィールで印象づける

ことができるので、そのあと
メルマガやブログ、ホームページなどにつなげやすくなります。

そのための第一歩がタイトル。
専門家は意外性を生み出しやすいので、タイトルは無限に湧いてくるはずです。

治療院集客のためのタイトルのつけ方

専門家ならではのタイトル

専門家がつくる電子書籍は、そのほとんどが
お悩み解決
がテーマになるはずです。

専門的な知識や経験を活かして
困っているひとの助けになるような方法を
電子書籍を通じて伝える。

治療家や整体師、セラピストなら‥

「腰痛の治し方」
「肩こり解消法」
「顔のむくみを取るマッサージ」

などが、本のテーマになることが多いです。
でもこれじゃあ、平凡すぎてタイトルとしては使えませんよね。

そこで、意外性に目をつけて
タイトルを考えてみましょう。

治療家だから分かること

タイトルの意外性というのは、
予想を裏切る文章です。

「ダイエットするなら、食べなさい」

というタイトルを読むと、

ダイエット = 食事制限

という予想を裏切られるので、
「何が書いてあるのかな?」
と気になりますよね。

同じパターンだとしたら、

「腰痛を治すならストレッチはするな」

もアリでしょう。
グイグイ伸ばすのが良いと思っている一般のひとに対して、
専門家として正しい方法を本の中で伝えてあれば、
こんなタイトルをつけることもできます。

あとは、
意外な関係の2つを並べる
方法もあります。

たとえば、

『腰痛を治して妊娠しやすいカラダを手に入れる』

のように、
腰痛と妊娠を並べるのです。

治療家であれば、
腰痛を改善することと、妊娠しやすい状態にすることが
つながっているのはお分かりだと思います。

でも一般のひとは、全く別のことだと思っているので
2つが並んだタイトルを読めば

「何それ、どういうこと???」

と、アタマの中はクエスチョンマークでいっぱいになるでしょう。
この「???」が、タイトルでは大事。

脳の習性として、興味があるけど分からないことは
知りたくなるので、
本を手に取ってもらえる確率があがるんですね。

この場合、たとえば電子書籍一冊まるごとが
腰痛と妊娠について書かれていなくても大丈夫。

腰痛の改善方法を伝えることがメインの内容で、
その中の一部に
腰痛と妊娠の関係についての解説や、
具体例などが入っていれば充分です。

一行や二行では読者に不満が出るでしょうが、
腰痛改善も妊娠も、やることは同じであるという納得が得られるなら
短くても問題ありません。 

まとめ

治療院の集客のために電子書籍をつくるなら、
タイトルに工夫が必要です。

そのポイントは3つ。

① 読みやすさ
② 内容がわかる
③ 意外性

このうち、③の意外性については、治療家ならではの武器を活かせます。
一般のひとが
「それって、関係あるの?」
と思っていることをつなげると、読者が

「気になる~、読んでみたい」

と思うようなタイトルになります。

電子書籍を集客に使うなら、その第一歩はタイトルです。
タイトルで興味を惹き、内容で信頼を勝ち取り、プロフィールであなた自身を知ってもらう。

これで、リピートしてくれる「上質な見込み客」を集めることができるでしょう。

頑張って、タイトルを考えてみてくださいね!

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